企業を経営するにあたって、資金がなければ、建物や備品、生産業をする際には機械や材料の購入をすることができません。起業段階では、どのようにして資金調達を行うかが一番重要であると言えます。
資金調達は、おおよそ「出資」と「融資」の2つが考えられます。
出資とは、投資家からお金を借り、その対価として企業の経営権などを一部譲り渡したり、利益が出た際には配当という形で還元する形態のことをいいます。
こちらは、投資家から借りたお金を返すことを必要としないところにメリットがありますが、その反面、投資家が「この企業は成功する」「この企業は今までにない新しいものだ」と思わないことには始まらないため、既存の物を作る企業は出資してくれない可能性もあります。
それに対して、融資とは、金融機関等から金銭を借り、後々返済することを要する形態のことをいいます。
こちらは、出資と異なり、金融機関が経営権を持つことはなく、あくまで自由に経営をすることができ、また、金融機関からの借り入れのため、高額を借りることができるというメリットがあります。
融資は、基本的にどのタイミングでも行うことができますが、その中でも、企業を創業するタイミングで行う創業融資が一般的です。
というのも、起業の段階においては、備品を購入したり、建物を借りたりなど、経費が膨大に必要となります。また、初年度は経営が上手くいかず、黒字にすることは難しいため、初年度の資金の必要性を考えると出資と異なり多額を借り入れることができる創業融資を行う方がおすすめできるといえます。
また、借金が膨れ上がっている企業よりは、何か新しいことを始めようとしている企業に金銭を貸しつけようと通常は考えるため、創業後と比較して融資を受けやすい地位にあるといえます。
以上より、融資を行う際には、創業時に行うことが得策であるといえるでしょう。
資金調達は、起業の段階で一番の高い壁といえます。起業後のトラブルを防ぐためにも、起業に関して困った際には、専門家に相談されることをお勧めします。
税理士法人見浪白木会計事務所では、大阪市、守口市の地域を中心に、大阪府、奈良市、尼崎市、西宮市、京阪沿線の地域で、会社の税務、税務署申告、控除額計算といった法人に関するご相談を承っております。
お悩みの際には当事務所までご相談ください。
創業融資とは
税理士法人見浪白木会計事務所が提供する基礎知識
-
節税対策と納税資金対策の基本|相続税にかしこく備える方法を解説
当記事では、相続税の負担を軽減する「節税対策」と、納税に必要な資金を確保する「納税資金対策」に関する...
-
一次相続と二次相続の違いとは?二次相続対策も併せて解説
人生の中で相続をする機会はさほどないため、相続に関する知識とは中々縁遠いものです。中でも、二次相続の仕...
-
税理士に相続税申告を相談するメリットとは
相続税の計算や申告については税理士に相談し、依頼することがおすすめです。その理由は以下のメリットから...
-
相続税の基礎控除額はいくら?計算方法や法定相続人の数え方について
相続により得た遺産に対しては、相続税が課税されます。ただし「基礎控除」が適用されることにより相続税が...
-
相続放棄をすると相続税の基礎控除はどう変わる?
相続を行うと相続税が発生しますが、この相続税でポイントになるものとして相続税の基礎控除があげられます...
-
税務調査の時期や調査範囲
税務調査は年中行われてはいますが、特に行われやすい時期が夏から秋にかけてと言われております。一般的に春...
-
年末調整業務
「年末調整」とは、従業員から毎月源泉徴収して納めた所得税と実際に納付するべき所得税の過不足分を求め、そ...
-
法人向けの節税対策
法人は、事業年度が終了するとその利益に応じて法人税を支払わなければなりませんが、その利益を「損金」と相...
-
資金調達の方法
会社を設立したばかりのころは売り上げも少なく、販売管理費などの「経費」によって赤字経営になることがよく...