助成金や補助金は、事業を行う人に対して、国または地方公共団体が付与する金銭のことをいいます。日常会話では、混合して使われがちなこの2つの言葉ですが、これらにはそれぞれどのような意味があるのでしょうか。以下説明します。
・助成金
助成金とは、会社が社会厚生や社会福祉に関する責務を全うしたときに支給される、返済不要な金銭をいいます。
助成金の具体例としては、社員に対して育児休暇を積極的に与えたことによるものが考えられます。
本来であれば、社員に育児休暇を与えることにより、人手が足りなくなって、生産性が落ちることが考えられます。なので、会社側から育児休暇を取ってほしいと思うことはあまりないでしょう。もっとも、現代における男女の育児休暇や女性の雇用における差別が表面化し、社会として育児休暇を適切に与えられることが要求されるようになりました。
そこで、国が、育児休暇をしっかりと与えた企業に対しては、その「ご褒美」として助成金を与えることとなりました。
他にも、新人社員を教育することによって、その社員が長く会社に勤務し、雇用の安定を図るという考えから、社員教育のために時間を使ったような場合にも助成金が交付されることがあります。
助成金は、原則として、申請期限内に申請した全ての会社が受け取ることができますが、申請期限が比較的短期間であるケースが少なくありません。助成金を申請する際には、国のホームページなどをしっかりと確認して申請をする必要があるといえます。
・補助金
補助金とは、国が新規の事業を応援したり、創業促進をする目的で会社に交付される金銭です。こちらも助成金と同様に返済不要です。
助成金とは異なり、こちらは種類が豊富であることや、交付される金額が比較的高額になること等のメリットがありますが、補助金を申請しても、国の採択によって交付される会社が決定されるため、すべての会社が補助金の交付を受けることができるわけではないということに注意が必要です。
税理士法人見浪白木会計事務所では、大阪市、守口市の地域を中心に、大阪府、奈良市、尼崎市、西宮市、京阪沿線の地域で、会社の税務、税務署申告、控除額計算といった法人に関するご相談を承っております。
お悩みの際には当事務所までご相談ください。
助成金・補助金とは
税理士法人見浪白木会計事務所が提供する基礎知識
-
会社設立に関するご相談は税理士法人見浪白木会計事務所にお任せください
会社を設立する場合、様々な書類作成や手続きが必要となります。 多くの人はこれらの作業を専門家に依頼する...
-
相続税申告が必要となる4つの基準とは?家族や身近な方が着目すべきポイント
相続は誰にでも起こり得るものですが、相続税の納付や申告に関しては「誰にでも必要なこと」と言い切ること...
-
株式会社と持分会社について|会社法で認められている各法人の特徴と違いを解説
会社法では、「株式会社」と「合同会社」「合資会社」「合名会社」の4つの法人について規定が置かれていま...
-
助成金・補助金とは
助成金や補助金は、事業を行う人に対して、国または地方公共団体が付与する金銭のことをいいます。日常会話で...
-
年末調整業務
「年末調整」とは、従業員から毎月源泉徴収して納めた所得税と実際に納付するべき所得税の過不足分を求め、そ...
-
個人事業主向けの税務調査基礎知識
個人事業主にも、税務調査が入ることがあります。そのため、個人事業主の方も税務調査が来ても大丈夫なように...
-
調査立会
税務調査とは、税務署の税務調査官が、会社の帳簿をチェックし納めるべき税金を納めているかということを確認...
-
法人は個人事業主と何が違う?それぞれの特徴を比較
事業の立ち上げは「法人」「個人事業主」のどちらでもすることができます。しかしこれら事業主体の違いは今...
-
会社設立の流れ
会社を設立する際には、会社名や事業目的等の基本事項、資本金や役員を決定することから始めます。 決定した...